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偏差値50台半ばの公立高校、生徒の選ぶ大学受験の種類

今回は公立高校において、大学合格者は推薦受験なのか、一般受験が多いのかを考察します。あまり高校からこのデータは発表されていないのですが、今回は所沢西高校を参考にしたいと思います。

今、流れは推薦です。大学合格の半数以上が推薦による合格です。高校入学後に一般受験で勝負するのか推薦を狙うのか様々な意見はあると思いますが、数字を見ていきたいと思います。  

 

例)所沢西高校の合格実績

大学合格の受験方式まで公開している高校は少ないのですが所沢西高校はデータを示してくれています。所沢西高校は北辰偏差値54.1の高校です。前回までの本庄高校や、市立川越高校とも偏差値は近いですね。

GMARCH  合格 指定 公募 総合 一般 共通
明治大 5 2 0 0 3 0
青山学院大 2 0 0 0 2 0
中央大 2 0 0 1 1 0
法政大 11 2 0 0 7 2
合計 20 4 0 1 13 2

GMARCH合格者は20名中、13名が一般合格です。共通テストを合わせた比率は全合格者中の75%となります。推薦をまとめた合格の比率は全合格者数中の25%です。続いて日東駒専です。

日東駒専 合格 指定 公募 総合 一般 共通
日本大 35 2 0 3 27 3
東洋大 16 1 1 0 10 4
駒沢大 7 0 1 0 5 1
専修大 6 0 0 0 6 0
合計 64 3 2 3 48 8

日東駒専の合格者は64名中、48名が一般合格です。共通テストを合わせた比率は全合格者数中の87.5%となります。推薦をまとめた合格の比率は全合格者数中の12.5%です。さらに上記大学以外の私立大学の実数を見ていきます。

他私大 合格 指定 公募 総合 一般 共通
合計 367 57 8 36 200 66

合格者は367名です。共通テスト・一般受験合格を合わせた全合格者数中の比率は72.5%となります。推薦をまとめた合格の比率は27.5%です。ここまでみると一般が多いと感じますが、合格数ではなく進学数を見ると認識はかわります。

 

 進学実績

こちらは合格数ではありません。進学数です。全生徒313名中、222人が大学に進学しています。

全体 合格 指定 公募 総合 一般 共通
119 24 3 12 77 3
103 40 7 27 26 3
合計 222 64 10 39 103 6

所沢西高校の大学進学合計は222名。そのうち共通テスト・一般受験合格が109名です。比率は49%です。
逆にいうと51%が推薦での進学です。 これが今、半数以上が推薦で大学に進学していると言われている実際の数字です。

ですがここで気をつけてほしいことは先のデータのように上位校は一般受験で入学している比率が高いということです。また女子生徒の指定校推薦希望が多いこともわかりますね。

 

 上位校は推薦の合格実績が少ない

上位校でも推薦が増えてきているという話はよくあがります。事実それはあります、そして推薦合格が50%以上と聞くと上位校も推薦でいけると考えてしまう恐れがあります。もう1度、所沢西高校の数字を参考に確認してみます。

合格者全体の推薦比率51%
日東駒専合格者の推薦比率12.5%
GMARCH合格者の推薦比率25%

高校生の半数以上が推薦で進学すると言われていても、日東駒専以上を目指すのであれば一般受験の準備をするべきです。日東駒専とGMARCHの推薦合格は7名ですから。高校生はそれを理解して今から勉強を進めてください。

 

まとめ

今一度整理します。偏差値55の公立高校において50%以上の生徒は推薦で進学をします。ただし日東駒専以上は推薦比率はガクッとさがるので一般受験の勉強をするように。また、それ以外の大学を目指す場合は推薦の対策を早くからしていくことが得策と言えます。そしてまだ高校入試がこれからであれば、これらのデータを踏まえて学校選びをすることもひとつの戦略です。

一般受験して大学にいきたいですか?推薦で大学にいきたいですか?これに良し悪しはありません。ただ、戦略を持ちながら高校選びができると良いと思います。お子様が中学生のうちに知っておいたほうが良いですよ

 

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