
高校受験の内申点はいつからいつまでが対象?3つの評価基準や内申点を上げるポイントを解説!
高校受験では内申点が大切と言われています。実際に当日の学力テストの点数がいくら高得点でも、内申点によっては不合格になってしまいます。
ではこの内申点は、いつからいつまでが対象期間なのでしょうか。志望校合格のために、いつから内申点を気にしたら良いのかなと気になりますよね。
そこで今回は、高校受験の内申点はいつからいつまでが対象なのか、3つの評価基準や内申点を上げるポイントを解説します。今回は埼玉の話ではなく全国的なお話です。
埼玉のご家庭も客観視してみてはいかがでしょうか。内申点の仕組みを理解して正しい対策をすることで、高校受験を成功させましょう!
高校受験の内申点と内申書とは?
内申点がいつから対象なのかも気になりますが、まずは内申点と内申書について解説します。内申書という言葉を聞いたことがあっても、実際にどのような内容が書かれているか知らない人も多いのではないでしょうか。ちなみに内申点は評定、内申書は調査書とも呼ばれます。
内申点は成績や態度を評価した点数
内申点とは成績や態度を評価した点数で、9教科すべてを5段階の「1」から「5」の数字で記載し、45点満点となります。この内申点は、毎学期の最後に渡される通知表の数字と同じです。また都道府県や受験する高校によっては、ある科目に配点を重くしたりする「傾斜配点」を用いているところもあります。
ちなみに、2002年度から評価の方法を相対評価から絶対評価に改定しています。そのため、学年で1位を取るといった競争を意識する必要はありません。自分のベストを尽くすということが大切です。
内申書は生徒の成績や活動を記録した書類
内申書とはその生徒の成績や委員経験、学校行事などの学校生活全般の活動を記録した書類です。内申点はこの内申書の中に記載されます。
通知表は学期ごとの成績が載っているのに対し、内申書は学年ごとにまとめて記載されています。記入するのは学年主任や担任の先生、各教科の先生ですが、最終的な決裁は学校長が行います。
そして基本的に、先生たち以外はこの内申書の内容を見ることができません。もし自分がどのように書かれているか気になる場合は、学校や教育委員会に開示請求をする必要があります。自分で内申書を開封してしまうと、書類として無効になるため気を付けてください。
内申書の記載内容
内申書には以下のことが記載されます。
・名前や生年月日などの基本情報
・各教科の内申点
・総合的な学習の時間の記録
・委員会などの特別活動の記録
・資格や検定、部活動での成績、ボランティア活動などの記録
・出欠の記録
・健康上の特記事項
地域によってフォーマットは異なりますが、記載する内容は同じです。また、基本的に「悪いこと」を書くことはないため安心してください。様々な記録がされますが、どの活動が一番評価が高いかなど、明確な優先順位はありません。
一般入試はもちろんのこと、推薦入試でも必要な書類となっています。
内申書が重要である理由
内申書は、高校受験において合否を決める重要な書類です。上記で説明したように成績の評価以外にも、その生徒の学校生活での態度も記載されており、総合的に評価する書類として使用されます。特に推薦入試では学力テストが行われないケースもあるため、この内申書が合否を分ける重要書類と言えます。
また内申点が高ければ、学力テストでは余裕をもって挑むことができます。反対に内申点が低いと、学力テストでは高得点を狙う必要が高まります。先生によっては、あまりに内申点が低いと学力がその高校に届いていても、受験をおすすめしない場合もあるでしょう。
高校受験の内申点はいつからいつまでが対象?
ここまで高校受験の内申点や内申書について説明してきましたが、この内申点はいつからいつまでが対象なのでしょうか。
中学3年生の内申点に関しては気にしている人が多く、「正直、高校受験は中3になったら頑張ればいいか」と思っていませんか。そのため、この「いつから」という部分を知って驚く人もいるかもしれません。
基本的には「中1〜中3の2学期」
内申点の対象期間は基本的には、中学1年から中学3年の2学期までです。「中学3年の3学期までなのでは?」と思った方もいるかもしれませんが、内申書は志望校へ送る出願書類に含まれ、出願は1月から始まります。そのため、2学期の終業式までには内申書は出来上がっています。
地域や高校によって異なりますが、中学1年から中学3年までの内申書でも比重としては中学3年が重くなることが多いでしょう。中学1、2年生の皆さんは、ここまでの成績や生活態度に自信が無くても、とにかく今日から頑張ることが大切です!
一部の私立高校では「中学3年の1学期まで」
上記と違って、一部の私立高校では中学3年の1学期までのところもあります。その理由としては、出願が12月までとなっている場合があるからです。12月までだと2学期分は間に合いませんよね。
受験する高校の出願時期を知っておきましょう。
高校受験の内申点の3つの評価基準を解説!
高校受験の内申点には「知能・技能」「思考・判断・表現」「学習に取り組む態度」の3つがあり、学力だけが全てではないことが分かります。この3つの評価基準は、2021年に改正されたばかりです。先生たちがどのように評価をしているか知っておきましょう!
知識・技能
「知能・技術」は、学んで身に着けたことがどれだけ習得できているか評価したものです。簡単に言えば、テストの評価です。学期ごとに行われる定期テストや、日々の授業で行われる小テストなどが関わってくるでしょう。
思考・判断・表現
「思考・判断・表現」は身に着けた知識を使って判断をし、それを解決に導くために表現することを評価しています。これは、レポートの作成や発表、グループなどでの話し合いのことを指します。
学習に取り組む態度
最後に「学習に取り組む態度」、つまり授業中の発言や提出物の評価です。中には、生徒が手を挙げた回数をチェックしている先生もいますよね。ちなみに忘れ物をすると、ここの評価が下がります。
内申点はテストの評価が重要だと思われがちですが、実際には3つのうち2つがテストとは関係がありません。そのためテストが苦手な方は、発表や提出物などに力を入れると良いでしょう。
高校受験の内申点に部活動や資格取得は関係する?
「部活をやらないと内申に響く」なんてことを聞いたことがありませんか。中には部活に力を入れたいけれど、高校受験を成功させたいから勉強を頑張りたいと思っている人もいますよね。また、資格を取得することで、入試に有利になりそうな気がしますよね。
そこでここでは、高校受験の内申点に部活動や資格取得が関係するのかについて解説していきます。
部活動や生徒会活動は関係する?
部活動や生徒会活動が内申点に数値として関わってくることはなく、内申書に活動記録として記載されます。そして、その生徒を総合的に判断する材料として使われます。部活動をやっておらず、内申書の活動の欄が空白だとしてもマイナスになることはありません。
また、「部活動を途中で辞めてしまったから評価が下がってしまうかも」と思った方もいるかもしれませんが、まず先生たちが内申書に不利に書くことはないでしょう。そして部活動を無理して続けることで、勉学が疎かになることが一番無意味だと言えます。そもそも部活動が評価に影響しない地域もあります。
資格取得は関係する?
英語検定や漢字検定、数学検定など5教科に関係する検定の資格を持っていても、内申点が上がることはありません。
ただ、こちらも部活動と同様に内申書に記載がされます。そのため、高校側からはその生徒の学習意欲の高さや努力ができることが分かり、その資格の能力を持っていることが証明されます。直接的に内申点が上がるわけではないですが、自分のアピールにも繋がり、学力テストでも役立つため余裕がある方は取得してみるのも良いでしょう。
高校受験の内申点の計算方法を解説!
内申点の計算方法を解説していきます。ただ、内申点が記載されている内申書は、先生しか見ることができません。ですが内申点は通知表の評価と同じのため、通知表の9教科すべての5段階評価の合計を足すことで算出できます。
例えば以下の場合だと、内申点は31となります。
国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 音楽 | 美術 | 保体 | 技家 | 外国 |
5 | 3 | 4 | 5 | 5 | 2 | 3 | 1 | 3 |
高校受験の総合得点に対する内申点の割合を解説!
高校受験の総合得点に対する内申点の割合について解説します。自分の行きたい高校が公立高校なのか私立高校なのか、また受ける入試の方法によっても変わってきます。
志望校がどのくらいの割合で内申点を重視しているか知っておきましょう。
推薦入試の場合
高校受験では、学校長の推薦を受けた生徒が受験できる推薦入試があります。
この推薦入試では、総合点に対する内申点の割合は50%と全ての入試の中で一番高い割合となっています。一般的に残りの50%は、面接や小論文、実技検査などの高校側が行うものになります。
ただ、推薦をもらうためにはその高校ごとに基準の内申点があります。その内申点に届いていないと推薦をもらうことができません。そのため、推薦が欲しい人は中学1年生の頃から内申点を意識して、テストや日々の生活に力を入れる必要があります。
公立の一般入試の場合
公立高校の一般入試の場合、内申点は30~50%の割合となります。2次募集や体育科、芸術科は40~50%と割合が上がり、内申点の重要性が高まります。高校受験がいかに当日の学力テストだけでなく、内申点が重要なのかが分かりますね。
私立の一般入試の場合
私立高校の一般入試に関しては、高校によって全く違います。
例えば書類考査といって、内申書を含む出願書類のみで合否を決めるものがあります。この場合、学力テストや面接はなく内申点の割合は100%と言えます。2020年以降、コロナウイルスの流行があり、実施する高校が増えています。
他にはオープン入試というものがあります。これは、内申基準が無いため誰でも受験できる入試です。高校によっては内申点も考慮しますが、基本的には入試当日の学力テストで合否が決まるものです。
この入試では、性格的に提出物をしっかりやることが苦手な人や先生との相性の問題で内申点が低い場合でも、実力があれば合格できる可能性が高いでしょう。
もしこの記事を読んでいる時、既に中学3年生の場合はオープン入試を狙うのも良いかもしれません。
高校受験の内申点を上げる5つのポイントとは?
最後に高校受験の内申点を上げるための5つのポイントを紹介します。内申点は今日1日だけで良くなったり悪くなったりというわけではなく、毎日の積み重ねが大切です。ぜひこれを読んだ日から実践し、中学3年生になった時に後悔しないようにしてください!
①授業を真面目に受ける
まず、授業を真面目に受けましょう。授業中、先生の目を見て話を聞く、挙手をする、授業後には分からない問題について質問するなど、これだけで先生からの印象はガラっと変わります。挙手をする勇気がないという方は、強く頷きながら話を聞くだけでも授業に参加していることが示せます。
授業を真面目に受けるだけで内申点も上がり、自然と学力も上がると思います。普段から授業はしっかり聞いているという人も、ただ聞くだけでなく積極性を持つようにしましょう。ノート提出がある教科は、ノートもうまく活用できると良いですね。
今すぐにでも実践できることなので、ぜひ今日からやってみてください!
②提出物の期限を必ず守る
次にこれは社会に出てからも大切なことですが、提出物の期限を必ず守るようにしましょう。先ほどの授業を真面目に受けることとは違って、期限を守って提出していれば加点、守れなければ減点と目に見えて分かりやすい指標です。先生から「この生徒は提出期限を守れない」と思われてしまわないよう気を付けましょう。
さらにただ提出物の期限を守るだけでなく、クオリティを上げると内申点も上がりやすいでしょう。そうすることで、この生徒は学習への意欲があると思われます。
ただクオリティばかりが気になって期限を過ぎて提出というよりは、とりあえず完成させて期限を守るということも大切です。
③忘れ物をしないように気を付ける
3つ目のポイントは、忘れ物をしないように気を付けることです。
教科書やノートなど忘れてしまうと、その部分のメモができず授業に遅れてしまうこともあります。5教科ほど授業数の少ない実技4教科は、一度忘れてしまうと大きな損失になってしまうため気を付けましょう。体操服やリコーダーなど、忘れてしまうと授業に参加できないという場合もありますよね。
先ほどの提出物も、いくらやっていても家に忘れてしまっていては意味がありません。
忘れ物は前日の夜や学校に行く前など簡単にチェックすることができるので、毎日のルーティンとして行えるようになると良いでしょう。
④中1から定期テストで良い成績を残す
中学1年生の時から定期テストで良い成績を残すということも、内申点を上げるポイントです。序盤で説明した通り内申点の対象期間はいつからかというと、中学1年から中学3年の2学期までが基本となっています。中学3年になったら頑張ろうと意気込んでいても、それでは遅いです。
中学校に入学してからずっと、テストで良い成績を残す必要があります。定期テストだけでなく、日常的にある小テストからしっかりと点数を稼ぐようにしましょう。特に中学3年生になると受験勉強ばかりに力を入れがちですが、定期テストも受験勉強の一環と考えて少なくとも3週間前から取り組むようにすると良いです。
そして定期テストで良い成績を残すためにも、早くから学習塾に行きましょう。後ほど紹介する芝原塾が特におすすめです!
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⑤実技4教科をおろそかにしない
さらに公立高校の一般入試では、実技4教科の内申点は2倍にして計算されます。(5教科×5段階評価)+(実技4教科×5段階評価×2)となるため65点満点となり、実技4教科における比重はかなり大きくなります。
先ほどと同じ成績の場合を見てみましょう。
国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 音楽 | 美術 | 保体 | 技家 | 外国 |
5 | 3 | 4 | 5 | 5 | 2 | 3 | 1 | 3 |
5教科の合計は「5+3+4+5+4=21」となります。そして、実技4教科は「(5+2+3+1)×2=22」となり、内申点は合計で43ということが分かります。
このように地域によって内申点の計算方法が違う場合もあるため、一度自分の地域をチェックしてみてください。
どうしても定期テストでも5教科を1番に勉強すると思いますが、実技4教科も高得点を狙えると良いでしょう!
高校受験には芝原塾がおすすめ!
高校受験の内申点がいつからが対象期間か分かりましたか。中学1年生から中学3年生の2学期までと、中学に入学してから成績を常に上げることが大切でしたね!
今、中学1年生の方はもちろん、中学2年生になってしまって焦っている方も安心してください。高校受験で内申点を上げるために芝原塾がおすすめです。
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芝原塾は、生徒一人ひとりのつまずきポイントを把握し、そこから丁寧に指導してくれる個別塾が魅力です。 大学生のアルバイト講師ではなく、プロの講師陣が指導するため、質の高い学習指導を受けることができます。 「しっかりとした指導を受けたい」という方に特におすすめです。
② 内申点アップと学校の授業に直結した指導
芝原塾では、学校の教科書に合わせた学習と各中学校別の定期テスト対策を行っています。 また、ノートの取り方や課題の進め方など、勉強のやり方そのものについても指導があるため、学校の授業にもスムーズについていけるようになります。 授業での積極的な参加も期待でき、内申点アップだけでなく、将来の大学受験にも役立つ学習習慣が身につきます。
③ 柔軟な時間設定で部活動との両立が可能
部活動との両立を考える上で重要なのが通いやすさ。芝原塾は、教科や時間を自由に選択でき、振替制度も充実しているため、自分のスケジュールに合わせて学習できるのがポイントです。
さらに、365日のLINE対応や苦手単元別の強化プログラム、3年生からは志望校に合わせた個別カリキュラムなど、生徒に寄り添ったサポート体制が整っています。
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