吉川美南高校|総合学科の特色、定時制の違いを解説

吉川美南高校へ行ってきました。総合学科と定時制(Ⅰ部、Ⅱ部)がありますが、総合学科とⅠ部定時制は特通学時間も部活もイベントも一緒であるため、私はその違いがわかっていませんでした。ですが、お話を聞いて明確に違いがわかりました。
吉川美南高校について
吉川南高校は、総合学科・単位制を採用し、全日制(昼)と定時制(一部:昼/夜)を併設する県立高校です。この記事では、学校の成り立ちから学びの特徴、費用感、支援体制、進路・部活動まで、説明会内容をもとに記します。
学校の基本情報
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学科:総合学科(埼玉県の総合学科はすべて単位制)
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最寄り駅:JR武蔵野線「吉川南」駅から徒歩約12分
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通学傾向:電車通学が半数超。県立では珍しく沿線各市からの通学が多い
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併設:全日制/Ⅰ部定時制、Ⅱ部定時制(夜)
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日曜スクーリング:連携する大宮中央高校の通信制のスクーリング会場として校舎を日曜日も活用
単位制×総合学科のメリット(普通科との違い)
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科目選択の自由度:ガイダンスを受け、翌年度の科目を自分で設計
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少人数学級:1学年のクラス数を増やし、1クラスの人数を抑制
普通科+専門科の“いいとこ取り”:英語・数学などの基礎に加え、商業・情報系などの実務的科目も選択可能
単位制の高校は埼玉県の仕組みとして先生が多く配属されます。このことにより少人数制クラス編成が可能となるというお話でした。
募集・クラス編成(目安)
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全日制:募集120名 → 4クラス編成(1~4組)
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定時制(昼):募集80名 → 3クラス編成(5~7組)
※少人数のため、教室にゆとりがあり、教員の目が届きやすい環境です。さらに習熟度別にクラスを分けて授業をします。3名からでも可能な授業があります。中学1年生の内容からサポートしてくれます。
全日制と定時制の違い(近年の見直し)
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背景:かつて全日制に商業系科目が多く、定時制に進学クラスがあった。就職は全日制、進学は定時制というわかりにくいカリキュラムだった。
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現在:
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全日制=大学進学重視へ(商業系も残してはある)
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定時制=就職・実務重視へ(商業・情報系の学びを強化)
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全日制、定時制どちらも通学時間・イベント・部活は一緒に行います。ただし目標の進路が異なります。ゆえにカリキュラムが異なるということです。
これでスッキリしませんか?かつてと比べて明快です。
進路サポート
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大学進学:
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全日制で一般・学校推薦型選抜等を見据えたカリキュラムへ移行中
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小論文・面接の講座など、推薦対策を計画的に実施
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資格・検定:
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日商簿記、英検 等の受験奨励(自己肯定感を高める成功体験を重視)
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学び直し:
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中学校内容のつまずきに応じ、基礎からのリカバリーを実施
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指定校推薦:枠あり。評定基準を満たす生徒に機会を提供

進路指導室では求人の多さに各塾の先生も驚きでした!!
相談・支援体制(強み)
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教育相談員(元教員)・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーが在籍
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日本語支援:外国籍生徒向け日本語教室(放課後/夜間)
これだけのカウンセラーがいる学校は他にありません。吉川美南高校の強みです。
学校生活のトピック
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芸術鑑賞会:年度内に学年ごとで実施(例:劇団四季など)
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公式SNS:Instagram/Xで日常を発信
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お昼の移動販売:セブン‐イレブンの移動販売を導入(校内の飲食環境を補完)
学食がないのは弱みかもしれません。お弁当やセブン-イレブンの移動販売を利用しましょう。

制服は女子からの人気が高いみたいですよ。
部活動・大会
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活動:全日制・定時制で日常の練習は共通
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大会参加:定時制大会と全日制大会は重複出場不可なので注意
Q. 全日で不合格の場合、定時制へ第2志望として回れますか?
A. 不可(県の規定により全日⇄定時の相互振替はできません)。出願段階で進路方針を明確に。
ただし、倍率をみた後に志願先変更はできます。
まとめ
吉川南高校は、単位制×少人数の強みを活かし、基礎学力の定着と多様な選択を両立する学校です。全日制は進学、定時制は実務・就職に重心を置きつつも、どの生徒にも“学び直し”と個別支援を提供されている印象です。進路指導室を拝見させてもらっても求人がたくさん来ています。確かな学びで将来への可能性を広げたいですね。
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