与野高校はどんな雰囲気か。見学してわかったこと。
与野高校にお伺いしてきました。南部地区の公立高校は塾向けの説明会をする機会は少なく与野高校においても初の開催でした。ここぞとばかりにお話を聞かせていただきました。

与野高校の基本スタンス:「二兎を追う」学校
与野高校は、
「二兎を追い、二兎を得る」
――つまり、
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① 学習(進学に向けた学力)
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② 特別活動・部活動(課外活動・地域活動)
この両方をしっかり追いかけ、両立させることを教育方針としています。
1匹目のウサギが「学習活動」、
2匹目のウサギが「部活動・校外活動」。
生徒には、どちらか一方ではなく両方を取りにいく高校生活を求めている、という説明でした。
進路指導と大学進学の状況
与野高校の生徒は、
およそ9割が4年制大学への進学を希望しているとのことです。
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共通テストの出願者は約200名
→ 学年全体の6割弱が共通テストを利用
公立高校では国公立を目指す方針をとる高校も多いです。特に学校選択問題の高校はその方向ではないでしょうか。学力検査問題実施校で上位クラスの与野高校では6割弱が共通テストを利用するそうです。

主な入試形態の内訳
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指定校推薦…毎年 60〜70名程度
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難関校の指定校推薦枠あり
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日東駒専クラス などから多くの指定校枠
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総合型選抜・学校推薦型選抜…120〜130名程度
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一般選抜…約100名
いわゆるGMARCH・日東駒専レベルの大学にも多数の合格者が出ており、最後まで一般選抜で粘る生徒もいい結果を残しているとのことでした。
英検・資格取得への取り組み
総合型選抜・学校推薦型選抜では、英語資格が評価されるケースが多いことから、与野高校では
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高1・高2の全員が英検を受験します。
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目標:英検2級合格です。
昨年度は、
2級合格者が70名 以上出ているそうでうです。一次だけの生徒も含めればもっといるとのことです。ちなみに高2の段階でのお話です。
学習環境と日常の学習支援
学習面の具体的な取り組みとしては、次のようなものが紹介されました。
- 職員室のすぐ近くに質問コーナーを設置
→ 生徒が先生に質問しやすい動線 -
自習室を完備
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面談も積極的に実施
「地道な努力を嫌がらず、コツコツ積み重ねる生徒が多い」
というのが学校側の自己評価で、真面目で素直な生徒が多い印象とのことでした。確かに芝原塾から与野高校を選択した生徒を見ててもコツコツ派が多いかなと思います。

学校の雰囲気・生徒気質
学校の雰囲気についてのキーワードは、
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「平和」
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「平穏」
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「真面目」
いじめなども少なく、穏やかな人間関係の中で落ち着いて過ごせる学校だと説明されていました。
行事のときはしっかり盛り上がる一方で、普段は静かに授業を受けている様子が見られるそうです。
施設・設備と学校生活
説明会では、校内設備についても触れられました。
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校舎:地下1階〜4階まである少し複雑な構造
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グラウンド:
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住宅地の中にありながら野球グラウンド1面が取れる広さ
- テニスコート:7〜8面ほどあり、部活動も十分に行える環境
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- 自習室・質問コーナー:職員室近くに配置
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学食:
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生徒から「美味しい・リーズナブル」と好評
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パン販売もあり
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正直なところ、校舎は新しくなかったです。ですが学食はこのご時世に魅力的です。
- 図書館:蔵書は約3万冊、広くて使いやすいスペース

これだけボードゲームが推されているのは始めてだったのですが、実は公立高校で増えているそうです。
カリキュラムと時間割
時間割(時程)
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1コマ:50分授業
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月・水:7限授業
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火・木・金:6限授業
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土曜授業:なし(部活やイベントにあてる)
カリキュラムの流れ
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1年生:
ほぼ共通カリキュラム(一部選択あり) -
2年生:
文系・理系に分かれてクラス編成
→ 特に「数学Bを履修するかどうか」で進路の軸が分かれる -
3年生:
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文系
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理系
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看護系(薬学・農学を視野に入れる生徒も)
の3つのコースに分かています。
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進学先の内訳としては、
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現役での進学率:約85〜90%
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専門学校・就職:1割未満程度
ほとんどの生徒が大学進学を選ぶ学校です。
部活動・特別活動
与野高校の部活動加入率は非常に高く、
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1年生はほぼ全員が部活動に加入
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そのまま高3まで続ける生徒が多く、全学年で約9割が何らかの部活動に所属
運動部・文化部ともに種類が充実していて、
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野球部・サッカー部・女子バレー部 などの運動部
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特色のある部としてフェンシング部(県公立では珍しい存在)
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文化部ではバトン部が全国大会・国際大会の出場権を獲得するなど活躍
また、部活動だけでなく、
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地元のお祭りへの参加
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地域の子どもたちへのスポーツ・文化活動指導
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学習ボランティア
など、地域と関わる校外活動も積極的に推奨しているとのことでした。
この辺りが公立高校らしさなのかなと思っています。
入学者選抜のポイント
与野高校の入試制度で、押さえておきたいポイントは大きく2つです。
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学校選択問題は実施しない
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学校選択問題を課さない高校の中では、与野高校は最上位クラスの偏差値帯に位置すると説明されていました。
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「最後まで頑張り抜く生徒」を評価する選抜基準
選抜の仕組み
与野高校では、
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第1次選抜
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第2次選抜
の2段階で合否判定を行います。
第2次選抜では、当日の学力検査の比重が相対的に高くなるように設計されています。
どんな生徒が合格しやすいか
学校側のメッセージとしては、
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3年生になってから内申点をしっかり上げてきた生徒
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受験勉強を最後まであきらめずに頑張り抜いた生徒
を積極的に評価する方針とのことでした。
まとめ
与野高校は、
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学習と部活動の両立を重視する「二兎を追う」学校
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9割近くが4年制大学に進学する進学指向の強い普通科高校
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真面目で穏やかな校風の中で、コツコツ努力できる生徒にフィットする学校
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英検2級取得や小テスト・質問コーナーなど、学習支援の仕組みが整っている
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入試では、3年の内申と当日の頑張りをしっかり評価する選抜
真面目な生徒さんに向いているという印象です。
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