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英検加点

英検加点、埼玉公立受験での影響力はたった2%ほど

 

埼玉公立受験の合格を目指し、「英検に加点があるからとっておいた方がいい」と英検を意識されることがあると思いますがあまり効果的ではないと当塾では考えています。具体的な数字で根拠をお伝えしていきます。

 

英検は加点されます。

改めてですが埼玉県公立受験において英検は優遇はされます。おそらくほぼすべての高校で加点があります。上位校では浦和高校・大宮高校が2級、その他学校選択問題による受験校は準2級で優遇となっています。また逆に勉強が得意ではなくとも4級から加点してくれる高校もあります。

「あ行」の高校だけですがどの高校が何級以上で加点されるかの一覧です。

上尾高校 ▷3級
上尾南高校 ▷加点あり
上尾鷹の台高校 ▷加点あり
上尾橘高校 ▷3級
朝霞高校 ▷準2級
朝霞西高校 ▷加点あり
いずみ高校 ▷4級
岩槻高校 ▷3級
岩槻商業高校 ▷4級
伊奈学園総合高校 ▷3級
入間向陽高校 ▷3級
県立浦和高校 ▷2級
浦和第一女子高校 ▷準2級
浦和西高校 ▷準2級
浦和北高校 ▷3級
浦和東高校 ▷加点あり
浦和商業高校 ▷4級
大宮高校 ▷2級
大宮武蔵野高校 ▷4級
大宮東高校 ▷3級
大宮南高校 ▷3級
大宮光陵高校 ▷3級
大宮工業高校 ▷加点あり
桶川高校 ▷3級
桶川西高校 ▷加点あり
越生高校 ▷4級
小川高校 ▷3級
小鹿野高校 ▷5級

ほぼすべての高校で加点があります。ですが必死に、一生懸命とった英検ですが埼玉県公立受験において何点加算されるかご存じでしょうか?

 

埼玉県公立受験時の英検加点予測

何点加算されるか気になるところですが実は何点加算されるかは私たちにはわかりません。高校側の基準によっても異なるのですが、高校側からは「何点か参加は言えない」となるので「とっておいた方がいい」となるのですよね。今回本当にそう思えるのか表に予測点数を示してみました。

先ほどの表に英検が受験自体に何%の影響力を持つか付け加えて見ました。
表の見方ですが、上尾高校であれば英検3級取得で加点があります。受験時は当日の学力検査と内申点を合わせて合計836点満点です。

▶受験は836点満点である
▶その中の内申点が336点満点
▶その中の調査書の詳細は120点満点
▶その中の資格取得が20点満点

※漢字検定や数学検定もあるので、英検だけを取得した場合満点中の50%(10点)が加算される。と予測しました。あくまで予測なので大体の感覚でとらえて下さい。数字は埼玉県教育委員会のページより抜粋しています。

そして英検で加点があった場合の得点比率を合計点から考えて見ると上尾高校の場合は1.2%となります。上尾高校は偏差値56以上の高校なので3級(中学卒業程度の学力)は妥当な線だと思いますが、英検取得に負荷はかかったはずだと思います。

考えてみて欲しいのですが上尾高校において英検は受験合計点の1.2%分の影響しかないのです。1.2%の得点をとりに英検3級を必死に取得するする必要があるか?ということになります。

校名 合計点 調査書 加点 比率
上尾 3級 836 20 10 1.2%
上尾南 あり 976 15 7.5 0.8%
上尾鷹の台 あり 900 65 32.5 3.6%
上尾橘 3級 1008 25 12.5 1.2%
朝霞 準2級 905 5 2.5 0.3%
朝霞西 あり 834 15 7.5 0.9%
いずみ 4級 1100 30 15 1.4%
岩槻 3級 968 30 15 1.5%
岩槻商業 4級 1000 20 10 1.0%
伊奈学園 3級 834 25 12.5 1.5%
入間向陽 3級 835 50 25 3.0%
県立浦和 2級 834 70 35 4.2%
浦和一女 準2級 835 35 17.5 2.1%
浦和西 準2級 835 10 5 0.6%
浦和北 3級 836 15 7.5 0.9%
浦和東 あり 900 75 37.5 4.2%
浦和商業 4級 1000 30 15 1.5%
大宮 2級 834 90 45 5.4%
大宮武蔵野 4級 980 35 17.5 1.8%
大宮東 3級 834 15 7.5 0.9%
大宮南 3級 845 20 10 1.2%
大宮光陵 3級 840 15 7.5 0.9%
大宮工業 あり 1040 25 12.5 1.2%
桶川 3級 1180 25 12.5 1.1%
桶川西 あり 650 30 15 2.3%
越生 4級 1004 15 7.5 0.7%
小川 3級 1200 20 10 0.8%
小鹿野 5級 1000 20 10 1.0%

表は「あ行」の高校だけですが、他の高校もほぼ同じ傾向です。平均すると2%ほどの影響でしょうか。
たったこれだけの影響でしかないのに焦って英検取得する必要はありません。余裕があれば取得した方がよいですが、定期テストや受験勉強の妨げになるなら英検は受講しない方がいいです。定期テストの点数を上げて通知表の点数を上げた方が合格します。

埼玉公立受験は、受験において英検を優遇していません。そもそも加点する気配がみられません。浦和高校は2級から加点ですが、2級は高校卒業レベルです。ほぼいないでしょう。加点はしないので当日の学力検査で実力を確認するよというメッセージです。

小川高校は偏差値43の高校です。英検3級は難易度が高いと感じます。すべての生徒が難しいわけではないので取得できれば取得して良いと思います。ただし余裕があればいいのですが、必死に取得しても全体の2%程度にすぎません。他の勉強した方がよいのではないでしょうか。

英検自体を否定しているわけではありません。むしろ絶対必須です。大学受験においては最も強力な受験ツールとなるので必須です。そして私立高校の個別相談の加点は大きな威力を持ちます。私立高校を第1志望にしている生徒は英検の加点をチェックする必要があります。

ただし埼玉県公立受験においては、教育委員会側もマークシートでは本当の英語の力がわかりかねるので、記述によって実力を確かめようという意図があるのではないでしょうか。
であれば「加点されて有利だから」というあいまいな情報で英検受講するのではなく目的をもって受講する。または公立受験勉強に時間を使っていきましょう。

 

状況による英検対策か受験対策の選択

現時点での状況によって対策は変わります。

▶私立高校が第1志望。偏差値があと少しなので英検で加点したい。
→英検対策をやるべきです。公立が第1志望で私立をおさえておきたいのであれば秋までに取得しましょう。不合格だった場合は公立受験の勉強に切り替えて下さい。

▶3年生の秋以降
→公立受験勉強をやるべきです。志望校まで少し実力が足りなくとも英検で加算しようとは考えないでください。この時期に英検の勉強をしても公立受験の対策とはなりにくいです。

▶1年生、2年生の間
→積極的に取り組んでいきましょう。ただし定期テストと日程が重ならないように。S-CBTも利用して日程を調節しましょう。

▶英語が苦手でテストの平均点がとれない
→5級、4級と段階を踏んでいけるので自分のレベルに合った級を受講しましょう。合格により自信が付きます。

 

 埼玉県公立受験対策は芝原塾へご相談ください

芝原塾は高校受験対策に英検対策も含まれた指導コースとなっています。生徒の状況に合わせて学習方法をご提案していきます。

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