
倍率が高い高校に受験するのが不安!倍率の捉え方と志望校を決める際の注意点を徹底解説!
高校受験を意識しはじめた生徒の中には、「志望校の倍率が高いと受からないかもしれない……」と不安に感じている人もいるでしょう。しかし、倍率だけを見て不安になるのは早いかもしれません。
この記事では、倍率の正しい捉え方や志望校を決めるときに気をつけるポイントについて、わかりやすく説明していきます。また、最新の2025年度の高校受験の実際の倍率や埼玉県内の高校の動向についても詳しく解説。不安にならないためにどうすれば良いのかということも詳しくお話していきます。
これから受験を控えている方、保護者の皆様、必見です!
高校受験しようとする志望校の倍率が高いことを不安に思う必要はない?その注意点を解説
高校受験で志望校の倍率が高いと聞くと、「自分には無理かもしれない」と不安になるのは自然なことです。しかし、倍率の数字だけを見て過度に心配する必要はありません。倍率とは、その年の志願者数と募集定員の比率を示すものに過ぎませんし、あなた自身の実力や準備次第で、いくらでもカバーできるのです。
まずは、倍率に対してどんな心構えを持てばよいかや、注意すべきポイントを解説していきます。
倍率を見て変えようとする人は多くいる
高校受験で「倍率が高い」という発表を聞くと、志望校を変更するかどうか悩む受験生はたくさんいます。倍率が高いと「落ちるかも」と不安になり、少しでも入りやすい学校に変えたくなるものです。
しかし、倍率の数字だけで判断してしまうと、本当に行きたい学校への思いが薄れてしまうこともありますし、本当に行きたかった学校を受験できず後悔につながる可能性もあります。
確かに倍率が高いと安心はできませんが、自分が本当に行きたい学校かどうかは受験勉強や入学後のモチベーションにも関わるため、大事にしたいところです。
倍率ばかりを参考にしない
高校受験の倍率は、あくまでも「その年の出願人数と募集人数の比率」に過ぎず、高いというだけで合否が決まるわけではありません。
不安になるかもしれませんが、受験者全体の学力や試験内容によって実際の競争の激しさは変わります。例えば、倍率が高くても受験者の学力が分散していれば、実際の競争はそこまで激しくない場合もあります。反対に、倍率が低くても受験者のレベルが高ければ難しい戦いになることもあるでしょう。
だからこそ、倍率の数字だけでなく、自分の得意・不得意や今の学力、学校の試験内容など、さまざまな情報を総合的に考えて判断することが大切です。
倍率が若干高くても問題ないと思える実力をつける
倍率が高いからといっていたずらに不安になるのではなく、「倍率が少し高くなっても自信を持って受験できる自分」を目指すことが理想です。
そのためには、早めに勉強をはじめ、苦手分野を克服し、自分の得点力を上げていくことが大切です。過去問や模擬試験での実践練習を通じて、自分の現在のレベルを把握しながら、少しずつ合格ラインに近づけていきましょう。
高校受験を成功させるには、倍率の数字に振り回されず、自分の目標や努力を信じて、志望校合格に向けて前向きに取り組むことが重要なのです。
高校受験の倍率とは?
高校受験の「倍率」という言葉について、気にはするものの、実はどういった意味なのかはっきり分からないという人もいるかもしれません。高校受験の倍率には、「志願倍率」や「実質倍率」などの種類があり、実は状況によって意味合いが変わることもあります。
正しく倍率について理解するためにも、高校受験の倍率の種類や計算方法について確認しておきましょう。
倍率が難易度とイコールとは限らない
まず前提として確認しておきたいのが、「高校受験の倍率が高いからといって、その学校の入試が必ずしも難しいとは限らない」ということです。
倍率は「どれくらいの人数が受験するか」を示す数字であり、合格のしやすさは受験者の学力レベルや試験内容によっても大きく左右されます。例えば、倍率が1.5倍でも自分の実力や準備が十分であれば合格できることもありますし、逆に倍率が1.1倍でも難易度の高い問題が出題されれば苦戦することもあります。
倍率とは、「出願者数を募集定員で割った数値」であり、何人が1つの枠を争うかを表す目安です。倍率が高いほど、その学校が多くの受験生から人気を集めていることがわかります。人気校ほど倍率が高くなり難易度が上がる傾向はありますが、倍率そのものが受験の難易度を直接示しているわけではないのです。
出願倍率、受験倍率、実質倍率の違い
「倍率」の種類には、「出願倍率(志願倍率)」「受験倍率」「実質倍率」があります。
「出願倍率(志願倍率)」は、出願した人数を募集定員で割ったもので、出願時点での倍率を示します。この段階では、まだ実際に受験するかどうか分からない人も含まれています。
「受験倍率」は、実際に試験を受けた人数を募集定員で割った倍率です。出願したものの、他校の合格や体調不良などで受験しない人もいるため、出願倍率より低くなることが一般的です。
これら2つは変動もあり、少々高いからといって過度に不安になる必要はありません。受験生が最も気にしたい倍率が「実質倍率」です。
「実質倍率」は、実際に高校を受験した人数を合格者数で割って算出されます。最終的にどれくらいの人が合格したかを反映しているため、入試が終わって合格発表が出てから分かる数字です。この倍率は、最終的にどれくらいの競争率だったかを反映しているため、過去の合格の難易度や志望校選びの参考として最も信頼できる指標とされています。
このように、倍率にはいくつかの種類があり、それぞれ意味合いやタイミングが異なります。違いを知っておくだけでも、倍率の数字に過度に振り回されず、落ち着いて受験に臨むことができるでしょう。
公立高校と私立高校でも違いがある
倍率の仕組みは、公立高校と私立高校でも少し異なります。
公立高校の場合、地域の受験生に対して一定の定員を設けているため、倍率は比較的安定しやすい傾向があります。また、多くの地域では前期・後期など複数回の募集や、出願後に志願先を変更できる制度があるため、倍率が途中で変動することも珍しくありません。
一方、私立高校では、単願や併願といった入試方式によって倍率の意味合いが変わることがあります。特に私立高校は併願受験が多く、合格しても他校へ進学する生徒が一定数いるため、入学辞退者を見越して定員より多めに合格者を出すのが一般的です。そのため、出願倍率や受験倍率と比べて、最終的な実質倍率が大きく下がるケースもよく見られます。また、事前相談や推薦で事実上の合格が決まっている場合もあり、倍率の数字だけでは実態が分かりにくいこともあります。
このように、公立高校と私立高校では倍率の見方や数字の意味が異なるため、志望校の種類によって倍率の捉え方を変えることも大切です。
高校受験の倍率の発表時期とは?
受験に向けて情報収集をしているときに気になるのが、倍率の発表の時期です。
実は、倍率には発表されるタイミングがいくつかあり、出願直後に出る速報的なものから、最終的な受験倍率まで、時期によって内容も少しずつ異なってきます。
ここで、高校受験の倍率の発表時期についても簡単にチェックしておきましょう。
出願速報の発表時期の違い
全国の公立高校受験における出願速報の発表時期は、都道府県ごとに異なります。多くの自治体では、公立高校の出願受付が締め切られた直後に教育委員会が倍率を発表し、公式サイトや新聞などで公開されます。この出願速報は先ほどお話した「出願倍率」と呼ばれるもので、その時点での出願人数と定員の比率を表しています。
私立高校の場合は、1月中旬から2月上旬に出願・入試が行われることが多く、各校や各都道府県の教育委員会が個別に倍率を公表します。
このように、出願速報の発表時期は地域や学校種別によって異なるため、志望する地域や学校の公式サイトで最新情報を確認することが大切です。
ただし、多くの地域で出願後に「志願変更期間」が設けられており、受験生が志望校を変更できるため、最終的な倍率が変動することも珍しくありません。
「受験倍率」は受験直後に各都道府県の教育委員会や学校から、「実質倍率」は合格発表と同時、または直後に公表されるのが一般的です。
埼玉県の発表時期
高校受験は各都道府県で異なるため、住んでいる地域の情報を手に入れることが重要です。埼玉県の公立高校の「出願倍率」の発表は、毎年2月上旬、具体的には2月10日正午の出願締切直後です。
その後、2月18日・19日に志願先変更期間があり、この期間中および終了後に倍率が変動することがあります。志願先変更1日目の倍率は2月18日午後6時半頃に、そして最終的な「確定倍率」は2月20日午前11時頃に県の公式サイトで発表されます。
一方、埼玉県内の私立高校の「出願倍率」は、中間応募状況が1月中旬に各学校や埼玉県教育委員会のホームページで公表されることが多いです。2025年度入試も1月14日時点のデータが1月17日に発表されましたので、今後も同じくらいの時期に公表されることが予想されます。
【2025年度版】埼玉県の私立・公立高校の倍率を紹介!
ここからは、実際の埼玉県における2025年度の高校受験倍率を紹介していきます。
受験を来年に控えている方にとっては、「まだ先の話」と感じてしまうかもしれませんが、早めに知っておくことで、志望校選びの参考になります。
特に、埼玉県は公立・私立ともに多くの高校があり、倍率にもそれぞれ特徴があります。ここで紹介する情報を通じて、受験のイメージを少しでも持てるようにしましょう。
埼玉県の私立高校の倍率
埼玉県の私立高校では、単願と併願という2つの出願方法があり、それぞれ倍率に違いが出るのが特徴です。
単願は「その高校に必ず入学する」という約束で出願するため、合格基準がやや低めに設定されることが多く、倍率も比較的低くなります。実際、2025年度の人気校である慶應義塾志木高校の単願(自己推薦)は0.53倍と低倍率でした。他の学校でも単願は1倍前後から1.5倍程度が多く見られます。
一方、併願は公立高校を第一志望にしつつ、私立高校を滑り止めとして受験するスタイルで、多くの受験生が利用するため倍率が高くなりやすいです。2025年度の埼玉県私立高校入試では、併願受験者が多く集まる人気校を中心に高い倍率が見られました。例えば、栄東高校の全体併願倍率は30.43倍、慶應義塾志木高校の併願倍率は5.01倍、開智高校全体の併願倍率は7.42倍となっています。
こうした高倍率は、併願受験を利用する生徒が多いことが主な要因です。ただし、私立高校の併願受験では、合格しても他校へ進学する生徒が多いため、最終的な入学者数は定員に近づく傾向があります。
倍率は年度や学校ごとに変動があるので、最新情報を埼玉県の公式サイトなどで確認し、自分に合った受験対策を立てるようにしましょう。
埼玉の公立高校の倍率
埼玉県の公立高校では、全日制課程の平均倍率は例年1.1倍〜1.2倍程度で推移しています。
2025年度(令和7年度)の全日制課程の確定志願倍率は1.10倍となり、前年よりわずかに上昇しました。普通科の平均倍率は1.16倍、専門学科は0.95倍、総合学科は0.91倍と、学科によって倍率に違いがあります。
一方、進学実績の高い人気校や専門性の高い学科では、1.5倍を超える高倍率となるケースも見られます。例えば、大宮高校の理数科は2.23倍、市立大宮北高校の理数科は2.25倍、市立浦和高校の普通科は1.88倍、春日部高校の普通科は1.38倍など、学校や学科によって大きな差があるのが特徴です。
このように、倍率は年度や学校・学科によって変動するため、最新の情報を県の公式サイトなどで確認し、全体のスケジュールや選抜方法も含めてしっかり準備しておくことが大切です。倍率が高い学校を目指す場合も、出題傾向や選抜基準を理解し、計画的な対策を進めていきましょう。
高校受験の倍率が1.0倍以下だと合格しやすいは本当なのか?
「倍率が1.0倍以下なら、ほとんどの人が合格できるのでは?」と考える人も多いですが、実際はもう少し注意が必要です。
確かに倍率が1.0倍未満、いわゆる「定員割れ」の場合、受験者数が募集人数を下回るため、基本的には受験者全員が合格となります。埼玉県の公立高校でも、直近の入試で定員割れとなった学校では、不合格者が出ていません。
ただし、どんな場合でも「誰でも合格できる」わけではありません。各高校には最低限の学力基準や調査書(内申点)、面接などの評価基準があり、極端に基準を満たさない場合は定員割れでも不合格となる可能性があります。また、学校によっては追加募集や補欠募集を行うこともあります。
さらに、倍率が低い背景には、その学校の進学実績や校風、立地条件などが影響していることも多く、入学後に「自分に合わなかった」と感じるケースもあります。
倍率が低いからといって油断せず、自分の目標や興味に合った学校選びと、最低限の学力や準備をしておくことが大切です。倍率だけにとらわれず、しっかりと情報を集めて受験校を選びましょう。
来年受験を控える学生へ!受験に向けて抑えておきたいポイントを解説!
ここまで、高校受験の志望校の倍率について、「倍率とは何なのか」や「倍率が高い時にどうすれば良いのか」、埼玉県内の私立・公立高校の動向について解説してきました。
高校受験で志望校の倍率は不安になるところではありますが、倍率が高いということは、それだけ人気の高校ということ。早めに準備しておくことで高倍率に振り回されずにすみ、合格の可能性を高めることが可能です。
そこで、受験の1年前である中学2年生のうちから意識しておくと受験がグッと楽になるポイントを紹介します。
早めに受験勉強を始めるべき
「まだ中2だから大丈夫」と思うかもしれませんが、高校受験は中学1・2年生の学習内容が大きく関わるため、早めに受験勉強をはじめることが重要です。
特に、英語や数学など、基礎の積み重ねが必要な教科は、早い段階からの取り組みが後々大きな差につながります。毎日長時間勉強する必要はありませんが、1日30分でも「受験に向けての時間」を確保し、コツコツと学習習慣をつけていくことが大切です。学校の授業をしっかり聞き、帰宅後にその日の内容を軽く復習するだけでも、知識の定着や理解度アップに役立ちます。
さらに、早めに志望校を意識することで、必要な受験科目や出題傾向を調べる余裕が生まれます。中学2年生のうちから計画的に学習を進めることで、受験本番に向けて自信を持って臨むことができるでしょう。
気軽に相談できる人を見つける
受験勉強を進める中で、不安や悩みが生まれるのは自然なことです。
そんなときに、気軽に話せる大人や先輩がいると大きな支えになります。家族や学校の先生、塾の講師など、信頼できて話しやすい人を早めに見つけておきましょう。
悩みや不安を抱えながらの勉強は、ストレスを感じやすく効率も悪くなってしまいがちです。誰かに打ち明けるだけでもストレスは軽減できますし、集中力やモチベーションの維持につなげられる可能性があります。困ったときは一人で抱え込まず、遠慮せずに相談することが大切です。
苦手の克服をしておく
中学2年生のうちに「苦手かも…」と感じる教科や単元があれば、早めにしっかりと復習しておきましょう。受験が近づくと、新しい内容の学習や演習に時間が取られ、苦手分野にじっくり向き合う余裕が減ってしまいます。だからこそ、早い段階から少しずつ苦手を克服しておくことで、入試直前に焦らず自信を持って本番に臨むことができます。
特に、基礎的な内容の理解は、応用問題を解くための土台となるため非常に重要です。高校によっては、内申点も重要になってきます。苦手な部分を放置せず、テストや長期休みのタイミングで克服するようにしましょう。
さいたま市緑区の個別指導塾なら芝原塾
この記事では、高校受験の志望校の倍率について、その定義や高い場合の心構え、埼玉県内の高校受験の倍率について、実際の例を交えながら詳しく解説しました。高校の倍率は、私立や公立で意味合いが違い、併願や単願でも変わるため、正しくり合いするようにしましょう。
志望校の高い倍率に不安にならずにすむためには、中学1・2年生の早いうちから受験を意識した勉強に取り組むことが大事です。芝原塾は一人ひとりに寄り添った埼玉県の個人塾。生徒の学力や個性をしっかりと見極め、志望校合格に向けて着実に力を伸ばしていける環境を提供しています。
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