2025.06.23

川越工業説明会。理系人気の今、普通科にはないメリットとは。

川越工業高校の高校説明会にお伺いしてきました。まだ当塾から入学した生徒はいないのですが、私が川越工業のインスタグラムを拝見していて、DМも頂いたので参加しました。

まずは参加人数の多さに驚きです。470人以上の参加です。昨年の同時期より50人以上多いという事で中学生ご家庭の動き出しの早さを感じています。今年は浦和工業と大宮工業の統合の影響もあると思われます。倍率に動きがありそうですね。

川越工業高校のコース

– デザイン科
– 科学学
– 建築科
– 機械科
– 電気科

川越工業高校は5科からコースを選択できます。ただし英語などの共通科目も単位の6割はあるのでしっかり勉強することとのお話でした。令和8年度より数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bが必須に変更となります。

化学科による人工ルビーの作成

川越工業高校の進路

– 目標は地方国公立や四工大
– 技術職公務員、技術職採用企業への就職

川越工業高校の進学実績

過去10年間で合格数の多い大学合格(推薦)実績です。

– 日本工業大63名
– 東京電機大44名
– 東洋大35名
– 城西大33名
– 埼玉工業大14名

その他、日本大も10名など実績があります。

令和6年度の実績

– 指定校推薦・公募推薦の合計31名
– 総合型推薦27名
– 一般3名

そして令和7年度は3名の国公立の合格がでています。これらは川越工業高校のホームページに詳細が記されています。

普通科の偏差値が同等の公立高校と比べて進学実績はどう感じるでしょうか。就職したい生徒もいるので数で比較することはできませんが、四工大である東京電機大など行きたくてもいけない普通科の生徒もたくさんいるのではないでしょうか。

川越工業はデザイン科からスタートした高校です。

川越工業高校の就職実績

日本郵船関東支社、埼玉医科大学、JR東日本テクノロジー、トヨタ自動車、本田技研工業、AGC、サイデン科学、造幣局、警視庁Ⅲ類技術職、一条工務店、大和ハウス　など。

大手企業は「人手不足」により大学卒より先に高校卒の生徒に募集をかけて人材確保をする傾向があるようです。先に人材を確保して、育ててエンゲージメントを高めるという思考だと、後ほど校長先生にご挨拶したときにお伺いしました。大手企業は優秀な人材は就職した後に大学進学をさせ、フォローをする企業もあるようです。

川越工業高校の選抜

– 学習の記録の得点は1:1:2
– 第1次選抜は学力検索優位の選考
– 第2次選抜(20%)は調査書優位の選考
– 全ての学科において相互に第2志望を認める

川越工業は普通科と異なり第2志望が認められます。説明会では第2志望が認めらる事も強調されてたように思いました。各科専門的な学びはありますが、共通する学びも多いです。普通科と比べると第2志望は心理的負担を軽減してくれると思います。機械科、化学科は狙い目になるかもしれません。

川越工業高校の地域連携

– 広報かわごえの題字デザイン
– 県警サイバーセキュリティのYouTube作成
– かわごえ産業フェスタでのブース出展
– 川越城本丸でのプロジェクトマッピング

など様々な地域連携した活動をしています。朝日新聞などにも取り上げられていますね。

そもそも川越工業高校は埼玉県内最も古い伝統の高校です。地域連携も強く、理系人気から川越工業高校を普通科ではなく第1志望に考える地元生徒が多いようです。

コバトンは川越工業高校卒の竹腰博晃さんによりデザインされました。

川越工業高校の卒業生

– 竹腰博晃さんコバトンのデザイン
– 高篠静雄さんソニー副社長
– 椎橋章夫さん JR東日本でSuicaの開発

川越工業の先輩は素晴らしい功績を残されいる方々です。川越工業での学びは間違いないもので将来の活躍につながって行く事がイメージできませんか？

また、川越工業高校にあるような設備機器は大きな大学にいくと実は利用するのが予約後1週間先などとなる事が多々あります。大学生からすると、機器をこんなに自由に使えて勉強できるのはとてもよい環境だということです。大学では普通科から進学してくる生徒もいますが、工業高校卒の生徒がリーダーシップをとることも多いようです。

他にも３Dプリンターなどたくさんの機器がありますが、大学よりも頻度は高く使用できることもあるようです。